事業内容
昨今のエビデンス重視の風潮に則り、様々な機能性食品が安全性試験や効用の科学的根拠を求め始めております。対症療法的な医学に頼らずに、より健康な状態、not disease ではなく、真のHealthを求める、医療という形よりも予防という形が求められてきている証拠であると考えて、これは大変喜ばしい事です。 しかしながら、抗酸化能という機能に関してはこの限りではありません。と申しますのも、抗酸化機能に関して今までは安定した数値、再現性のある数値、明確な数値が出てこなかったためです。 そこで、当バイオラジカル研究所は、それを現在最高の分析技術と測定装置を用いて、「抗酸化機能」の基準化を図ります。抗酸化作用があるのか、ないのかだけを議論する段階は終わりました。これからは何がどれだけ、どの活性酸素に作用するのかを数値化して、食品やサプリメントを比較対象することによって、適切な食品やサプリメントを選択する事が可能になります。抗酸化機能の基準化は最も効果的な抗加齢(アンチエイジング)へのアプローチだと当社は考えております。 |
予防医療として、サプリメントや機能性食品に期待するためにも、これまで未知であった抗酸化機能の数値化は私達薬理学の義務とも言うべき事業であると考えております。 当社は抗酸化機能の基準化に寄与できるように、皆様方と共に抗酸化、抗加齢の観点から、単なる測定に留まらず、多角的に協力致していきたいと思う所存です。 |
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神奈川歯科大学教授 李 昌一 |
事業内容 | |
活性酸素 (生体ラジカル; バイオラジカル) 検出技術を中心とした研究成果を利用した | |
■ 開発済み飲食薬品の抗酸化能の評価 | |
最新の抗酸化機能評価技術を用い、現在の抗酸化機能情報にエビデンスを提供し、抗酸化機能の格付けを行っていきます。開発済み抗酸化機能の検証、再検証、さらに新規抗酸化機能飲食薬の開発に伴うエビデンスの提供を行います。これら抗酸化機能評価から標準化を図り、抗酸化基準の設定を進めます。 また、単に情報を提供するだけではなく、抗酸化作用のある機能性飲食薬をトータルコーディネートして、専門学会に提出するレベルでの資料作成や試作品開発に伴う新旧製品の比較対照など、抗酸化機能の評価に関して総合的に協力してまいります。 |
技術説明 | |
当研究所では、電子スピン共鳴法-ESR 法(※1)-という分光法の一種で、現在唯一の活性酸素に対する直接測定技術を用いて、抗酸化機能を測定致します。この手法は、基本的な物理的概念は核磁気共鳴法(NMR 法)と同じですが、原子核ではなく不対電子(フリーラジカル)を標的としています。 フリーラジカルは反応性が高く、不安定で測定が困難です。そのため試験管内測定(※2)ではスピン捕捉剤に捕捉させて、より安定なラジカルに変換して解析しております。生体内測定では、安定なフリーラジカル(スピンプローブ)の標的臓器の減衰速度を測定し、活性酸素による酸化ストレスの情報を解析しております。 | |
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